社会福祉発達史U

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
150801   人間福祉学科 後期 2・3・4 2 田中 和男

授業の主題(テーマ)
現代(20世紀初頭以後)の社会福祉の形成・発達の歴史を理解する

授業の目標(講義概要)
少子・高齢化社会を迎えた日本は、社会福祉の充実の必要性が高まる一方で、経済の不安、
財政の悪化で、福祉の切り詰め・国民の負担増の方向も打ち出されている。この授業では、
20世紀以降の、欧米と日本の福祉国家への歩みとその変遷の過程を、日本と国際社会の
変化とも会わせて検討していくことで、福祉の将来についての考察を深めたい。

授業計画
およそ次のような順序で講義形式の授業を行う。
1欧米における福祉国家の形成
2世界恐慌とその克服ーニューディールとベヴァリッジ
3大正デモクラシーの福祉構想ー社会の発見と社会改造
4米騒動と救済事調査会
5協調会と大原社会問題研究所の設立
6植民政策の中での福祉実践
7身体・健康の管理の近代史
8戦時の社会福祉ー厚生事業
9総動員への関与と抵抗
10戦後世界の社会福祉の発展
11戦後社会福祉の出発ー生存権保障
12混乱から安定へー日本型福祉国家への道
13高度成長と社会福祉ー福祉6法
14低成長と福祉見直し
1521世紀の社会福祉

評価方法
授業の内容に関して、レポートを提出してもらう。適時出席などを確認する。期末に全体
にわたる定期試験を実施する。それぞれ20-20-60%で評価する。

テキスト
菊池・室田ほか『日本社会福祉の歴史』ミネルヴァ書房、2003年刊、3200円
(前期・後期同じです)

備考
適時、資料も配布します。意見を聞く場合があるかもしれませんが、ご協力をお願いしま
す。